ニューイングランドの味と香り 〜松之助N.Y.〜

このお話はまた後日にして、代官山ヒルサイドテラスのD棟には、「松之助N.Y.」という知る人ぞ知るケーキ屋さんがあります。今日はそちらをご紹介。

45歳でアメリカ留学した平野顕子さんが、現地で交流のあったミセスジーンに教わったレシピを元に、伝統的なニューイングランド地方のお菓子を再現したのが、「松之助N.Y.」の人気の焼き菓子たち。
「ニューイングランド地方」とはアメリカの東海岸、
コネチカット州
ニューハンプシャー州
バーモント州
マサチューセッツ州
メイン州
ロードアイランド州
の6州。
日本でいえば、大阪・滋賀・京都・兵庫・奈良・和歌山を「近畿地方」と呼ぶような感じでしょうか…。
1600年初頭、「清教徒」と呼ばれる人たちが信仰の自由を求めて、イギリスから新大陸に移住してきた合衆国で最も古い地域です。
「ニューイングランド」・・・「New England」。
まさに「新しいイギリス」を求めてやってきたんだな〜、とその呼び名からも歴史が伝わってきます。
と、歴史のことを語りだすといつまでたってもケーキに行き着かないのでこの辺で…。

お店の前にはこのレシピを紹介したバーモント州アップルパイコンテストの優勝者、シャロル・ジーンさんと、受け継いだ平野さんの少女時代の笑顔が並んだお店紹介のパンフが置いてあります。
チェリーテラスのお料理教室の関係で、たまたま平日のランチタイムに行ったものですから、店内は思いのほかすいていたのですが、週末などは行列ができる人気店なのだそう。
そして、毎日のように「りんご」が大量に運ばれてくるんだそうです。
さっそく「逸品」と賞される「アップルパイ」をオーダー。

なみなみと注がれた溢れんばかりの「カフェラテ」にも思わずにんまり。

サックリとした生地にサワークリームと煮込んだりんごのスライスが絶妙にマッチ。
上にふりかかる「クランブル」はシリアルにくるみがちょうどいいアンバイで混ざっていて、アメリカのお袋の味!という感じ。
よくあるリンゴがゴロゴロと入った感じではなく、丁寧にスライスされたりんごがミルフィーユのように何層にもなって積み重なっているんです。

店内窓際の特等席に陣取って、しばし至福の時。
その間にもテイクアウトのお客様が立ち寄られます。
みなさんやっぱり「アップルパイ」は必須のようで、必ず買って行かれていました。
店内はさほど広くはないのですが、白を基調にスッキリと清潔な感じで、奥には「お菓子教室」用の大きなテーブルがありました。
ニューイングランド地方のお菓子作りを学べるお教室。いつか余裕ができたら通ってみたい〜、なんて思いつつも…。
もっぱらケーキは「購入派」の私。
すぐ横にあるショーケースを眺めつつ、さて何をお土産に買って帰ろうか…と深い思案態勢に突入…。

「欧米か!」と旦那に突っ込みを入れてもらいたいだけの理由で「チェリーパイ」を購入。
自分用にはこれまた人気のある、という「NY.チーズケーキ」を一つ。
あとけっこうリーズナブルだったプレーンとクランベリーの「スコーン」を一つづつ。

「チェリーパイ」
見るほどに素朴な雰囲気。漂っています〜。
お味もサッパリ。こんなにチェリー入ってていいの?というくらいふんだんに入っていて、甘すぎるケーキは苦手の夫には酸味がちょうど良かったようで好評でした。

「チーズケーキ」も懐かしい感じ。
うん、これ、これね〜。

「スコーン」もこんもりと焼きあがっていて、重過ぎず、食べやすかったです。
他にも季節限定の「ジンジャージンジャーケーキ」とか、「ショートケーキ」の語源となった「ストロベリーショートケーキ」など(ショートケーキはもともとスポンジケーキじゃなくて「ショートニング」というクッキーやパイを焼くのに使われた固形油脂を使った焼き菓子のこと)、試してみたい家庭的なケーキがいろいろありました。
同じコネチカットに住んでいたのに、知らないケーキもあって、ニューイングランドの味も奥が深いな…と再認識。
フランス語のオシャレな色とりどりのケーキももちろん魅力的ですが、ときには素朴なアメリカンケーキもいいものですね。













































































































































